里芋田村磨呂の心理学解説

心理学の本についてその本ができた背景や作者の事もふかぼりしつつ解説していきます。ぜひ紹介した本に興味をもっていただければなーと思っています。

SとM(サディストとマゾヒスト){第9章精神障害は何を引き起こすのか概要・感想}

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今回も9章の話の前にお話を

最近は夜に中々寝られず苦労しております。そこで私は夜に風呂に入った後で、ココアを飲むようにしています。そうするとやっぱり体の芯からホットになれるような感じになります。しかし、全然寝られませんでした。特にこの前はほぼ一睡もできませんでした。チーーーーン。

※この概要の第一話はこちら

 

sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

 



第9章 精神障害は何を引き起こすのか

第1段 優越が精神障害を引き起こす。

概要

この段の題名である「優越が精神障害を引き起こす。」ロジックをまとめた段。この段の長さとしては、前章よりは長いけど7章よりは少ない程度の長さです。

「この段についての感想」

この段では一番最後の文が最恐に怖いです。たった一行なのですが少し身震いしてしまいました。言うて本当の話なのですが末路というか自分にもその可能性が限りなく0に近いのですがあるということで「世にも奇妙な物語」を見た後のような感覚になってしまいました。、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、「こうして進む人生のラインの先に待っているのは、当然、病院で完全に孤立して過ごすという結末です。」、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

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第2段 殺人者は臆病者

「概要」

ここからこの本でも特にブラックな所に入る。しかし、ここはブラックなのと同時にアドラーが私たちに凄く伝えたい部分でもある為、読んでおいて欲しい。

この段でもタイトルの通り殺人者というのは本当は臆病であるという理由。そして、皆さんが持っている殺人者に対する偏見を正すことで、「犯罪の波」を防ぐことができる。と語っている。

「この段についての感想」

この段では題名から非常に驚かされました。「いやいや嘘をつくのにも抵抗があるのに殺人なんて、、、」と。しかし、本編を読んでいくと新しい見方から殺人者の心情を考えていており、特に殺人者は共同体感覚が不足しているためマイナスの側で楽をしようとしていのという考えは感服しました。

第3段  犯罪者に共通の心理

「概要」

犯罪者に見られる共通の心理を様々な統計やアドラーの経験した知識によってこのような傾向があると書いている。

「この段についての感想」

犯罪者についての統計で何を見るかというところでアドラーの凄さがわかる。またこの前の章や段についての関連もしっかりしていて分かりやすかった。

 

第4段  サディストとマゾヒスト

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「概要」

説明の前に用語の解説

サディスト=人を痛めつける事に快楽を覚える人の総称。ネットの世界では頭文字をとってよく「S]と表記される。しかし今回使われるサディストの意味合いとしては、他者を支配することで性的刺激(快楽)を得ている人の事を指す。

マゾヒスト=人に痛めつけられる事に快楽を覚える人の総称。ネットの世界では頭文字をとって「M]と表記される。

前半は性的倒錯(物や体の一部分に異常な程の愛情を抱くこと。サディストやマゾヒストなどがあてはまる。)の領域から考え、サディストの行動を根拠に、サディストだけに見られると思われていた個人を支配するという優越感は、マゾヒストにもみられるということを証明する段。

後半では例を用いてサディストとマゾヒストはなぜそうなったのかということ。また、サディストの非社会的行動をまとめている。

「この段についての感想」

この段は文字数も非常に多く、またこの章の主題でもある「サディストとマゾヒスト」についての見解も非常にたくさん語られているところから、この段がこの賞のなかで最も重要な段だということがわかります。なので「この本長いから簡単に読みたいな」という人は是非この段を読むべきなのかなと思います。

内容に関していうと、マゾヒストの優越感というのがサディストと同じ他者を支配している感覚になるからというのが驚きました。マゾヒストって真逆の存在だと思っていたので、、、、

第5段 赤面症の男性の白昼夢

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「概要」

  • 用語の解説

赤面症=普通の時には別になんともないが、大衆の前に立って喋る時に限って顔が赤くなるという症状のこと。

白昼夢=目覚めているときに見る非現実的な体験や、現実から離れて何かを考えている状態。願望を空想する場合が多い。

今回は赤面症になる32歳の例があげられる。彼は子供の時に母親から甘やかされたが、兄弟から疎まれていました。その為、学校に進学しても仲のいい友達が作れず孤立してしまいました。結局彼は愛と社会という人生の課題から逃げるようになりました。そのため、レストランなどで人と会えばたちまち緊張してしまっています。そんな彼の白昼夢はこのケースでは非常に重要であります、、、

「この段についての感想」

この段は結末が興味深いなあと思いました。

「この男性は結局入院することになったのですが、その入院した病院の中でとても気の合う女性に出会います。そこで彼は愛という課題に背中を押された気がしました。しかし、今までの課題に逃げてきた彼は勇気を欠いてしまいました。ずっと人生の奮闘を観察する立場に自分を置いていたのに、その立場を揺るがす状況が生じたのです。その為彼は自殺してしまいました」

このラストには驚きました。なんせあのアドラーが治療に当たってもこのような結末になったのです。そう考えるとヒアリングも難しいんだなあと感じてしまいました。

また、この男性のように人生の課題から逃げてきて絶望していたのに急にその課題と向き合わなくてはいけなくなり結局自殺してしまいました。普通に考えたら人生の課題を乗り越えられるチャンスなのだと思うのですが、すでに絶望している所に人生の課題が来ると「この課題を乗り越えたい」と思う気持ちと「この課題はもう乗り越えられない」という気持ちがぶつかり、最終的には思考回路はショートしてしまうということが分かりました。

次回 第10章心は仕事にどう影響するのか概要・感想

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幼い時の記憶が運動関係の人は要注意!?心理学三大巨頭の一人アルフレッド・アドラーが語る危険性とは?(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第8章概要・感想)

 

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雑談

この前弟とスマブラをやったんですけど、ボロ負けしました。私はスネークを使ったのですが弟曰く「お兄ちゃんのスネークは完全に動きが読めるといわれました。私そこまでひどくないと思ったんですけどねぇ、、

 

第8章 甘やかされた子供はどうなるのか

第1段 覚えている記憶の意味

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概要

ここでは個人心理学における記憶の重要性にちうて語られている。基本的に他の心理学は見過ごしがちであるが、記憶というものは個人心理学(アドラー心理学)においては非常に重要な意味をもたらすと述べた後、その理由も説明。記憶の改ざんなどの反対意見をも覆すその主張に注目する。

この段についての感想

この章から章ごとの範囲が狭くなってきて非常に読みやすくなってきています。(レビュー書く側からするとあまり喜ばしくないのですが)

これは自分の話なのですが、私も幼い頃の記憶というのを一つだけ持っていて、それが「父と母と私の3人で仲良く寝ている所を遠くから見ている。」という記憶なんですよね。もちろんこれは夢の話とかではなく本当に起こったことがあるという記憶なんですよね。成程アドラーはこれからその人の目標などを推測しているのかと考えたのかと興奮し、自分もやってみたのですが上手くいかないですね。非常に悔しいです。皆さんもこのような記憶があればやってみてはいかがですか?

 

第2段 甘やかされた子供の記憶

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概要

この段のタイトル通り、甘やかされた子供の記憶の傾向に関して、アドラーが例を交えて解説している。非常に短い。

この段についての感想

この段では例が二つとこの本では初めてのことが起こりました。しかも非常に短い段の中でです。そこから感じたこととして、やはり例があればあるほどその情報が信用できるものになるので、少ない中で例を二つ用いたこの段の内容は分かりやすく、尚且つ信用・信頼出来るものでした。

 

第3段 社会に適応できない30歳の大学生

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概要

この段もタイトルの通り「30歳の大学生」の例。この学生はいつも受験が近くになるといつも緊張して眠ったり集中することが出来ずにいたためアドラーの元を訪ねてきました。ここから彼には勇気が足りていないと推測し、この学生の年齢なども考えてこの男性がなぜこのようになったのかの見解を展開する。

この段についての感想

この段のタイトルのインパクトすごいですね。「30歳の大学生」ですよ。なんで学費払えてるんだろう、という考えはさておいて、アドラーというか私的精神科医の凄いところとして、結構ダークな部分にまで行っちゃうんですよね。まあ専門がそこなのでしょうがないですけれど、、そういうダークなのをガツンと言っているのを初めて見たときそれホントか?ってなりました。なので心理学はあまり分からないけれど興味があるという方は、少し覚悟してください。

 

第4段  25歳の男性の不安

概要

これまたタイトルでネタバレしていくパターン。今回の患者は最も古い記憶がおもちゃの車に乗って一日中走り回るといったものでした。アドラーはそのような記憶を持つ人は働き始めてから困難に直面する人が少なくないといいます。この患者も素行が悪くなってアドラーの元に連れてこられました。そこでアドラーはこの患者の幼い頃の思い出から他の精神科では見逃していた本当の原因にたどり着きます。

この段についての感想

この段では思春期による燃え上がりの影響で素行が悪くなったと考えられていたこの男性をアドラーが本当の原因を導き出すまでが1セットなのですが、そんな簡単にみやぶれる!?というのが私の正直な感想です。誰だって、思春期にグレたのなら、思春期に原因があると考えます。僕も考えました。それなのに本を読む限りでは話だけでアドラーは真実をつき止めている様に感じました。事実この話もホンの1ページかそこらで終わってしまうのです。そのことからも考えるとやはりこの段はアドラーの凄さを伝えているのではと思いました。

 

第5段  古い記憶の持つ意味

概要

この段にはある一つの主張に二つの例が使われています。

主張

「幼い時の記憶が危険な状況にまつわるものは不安を利用することがライフスタイルの大きな要素となっている人」

一つ目の例

「数年前に結核を患った女性」

二つ目の例

赤面恐怖症の男性」

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となっている。

この段についての感想

幼い頃の記憶が今の感情に非常に密接にリンクしているというのは凄い興味深いですね。だって皆さんが持っている幼い頃の記憶は本当の記憶ではなく自分の今の感情を表現していると考えたら何が本当の記憶か分かりませんよね。

 

次回  アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第9章 精神障害は何を引き起こすのか概要・感想

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末っ子のたどる道(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」概要・レビュー第7,5章)

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それでは前回の続き、第7,5章レビューを始めていきましょう。前回の第7章はこちらから

 

sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

雑談

近頃は気温も暖かくなってきましたね。家ももう扇風機を使っています。でも使っていると、体が「寒い」って感じて止めたいなあと思ってしまうんですよね。じゃあ止めたらいいじゃんって思うかもしれませんが止めたら「暑い」って思っちゃうんですよね。こんな経験皆さんご存知ないでしょうか。上手く寒さと暑さの間が出来ないんですよね。

スタンレー・ミルグラムの語呂合わせ(自作)

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1 961年

ひときらいでも電撃やめてイェール大学のミルグラム実験

1984

いくはよ(逝くはよ)あの世にスタンレー・ミルグラム死去

 

sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

 

 

第7.5章「一人っ子、第1子、第2子、それぞれどう成長するのか」概要・感想

第8段  第2子の奇妙な革命

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概要

この段からは兄弟姉妹の解説から、第1子解説のように一人一人にスポットを当てる解説に移行する。今回は第2子の説明。倒せない権力などいないと考えている第2子は意識的にも無意識的にも巧妙な革命をするとアドラーはいう。果たしてアドラーが語る巧妙な革命とは何なのか。真相は是非皆さんの目で確かめてください。

この段についての感想

必ずしもこの段だけではないのですが、アドラーは例えとして、神話や、シェイクスピアなどの物語を例えによく使うんですよね。もちろんそれにいちゃもんを付けるとかそういうのではありません。むしろいつの時代も普遍であるものを例えに使うのは非常にうれしいのです。が、私含めあまり物語を見ない方々は例を見ても納得できず「?」という感じになってしまうと思うので、そこは注意してほしいなあと思います。

第9段  末っ子のたどる道

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概要

今度は末っ子についての解説。末っ子は当たり前ですが後に子供が生まれないため、弟に王座を奪われることを知りません。また、末っ子が生まれるころには、家庭の財政が安定していたり、兄達にかわいがられることもあります。そのためアドラーは末っ子は基本甘えっ子になると語ります。しかし、末っ子は他の兄弟とは違う成長をするとも語るのです、、、後半には神話の例が出てきている。

この段についての感想

毎度のことながらアドラーは末っ子ではないのにどっから出てきたその情報と思える段でありアドラーの凄さを再確認できる段。多数の末っ子を見てきたんだなあと科新してました。

第10段  施しを乞いねだる男性

概要

この段ではアドラーは第6章で紹介した「孤児院出身の男性」の症例は甘やかされた末っ子の変わったケースだといいます。そして、そのもう一つの例で出したのが、「やわらかいものしか飲み込めない男性」でした。

この段についての感想

この段の例の男性の例は読んでいてとてもおもしろかった。(この段は事例紹介の為感想がなんもなかった。というか感想が切れてきてる。)

第11段  がんの不安に悩む60歳の男性

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概要

先ほどの話の続き。アドラーの元に来た男性は未婚の姉たちに甘やかされて生きてきました。しかし、最近はいつ死ぬか分からない姉たちに置いていかれたら自分はどう生きたらいいか分からず悩んでいました。そこにその男性に好意を持った女性が現れます。そこでその男性は結婚したいと思う願望が出てきて、自分を良く見せようと入れ歯を作ります。しかし、それが舌に当たって、その男性は舌がんを疑うようになります。

この段についての感想

アドラーの思い込みについての考察が書いており、興味深い段で読みごたえがありました。また、この段の男性についての話も面白く読んでて飽きませんでした。

第12段 一人っ子特有の困難とは

概要

今回の章からは一人っ子の特徴・成長などについての話が始まる。一人っ子は親がもう一人子供を産むことを恐れていたりする場面が多いので基本的に親からずっと愛されて育ちます。そして一人っ子は愛されないことは命に関わると本気で考えるようになり、結果用心深くなっていきます。

この段についての感想

アドラーは一人っ子は教育さえ間違えなければ基本的に成功すると考えたようです。ただし、教育法を間違えると兄弟がいれば避けられるはずの困難に当たってしまうといいます。この考えはあまり根拠が少なく、わかりにくかったな、と感じました。

次回 アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第8章「甘やかされた子供は、どうなるのか」概要・レビュー

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兄弟性格診断を信用していると痛い目に合う!?アドラーが主張するわけとは?(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」概要・評価第7段)

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こんにちは。私です。最近はコロナのせいで(まあ私がだらしないせいなんですが)狂ってしまった1日のルーティーンを健康的にするのにも成功して、コロナ生活にも慣れてきてしまいました。でも慣れって怖いですよね。一度慣れてしまうと元のルーティーンに戻すのに相当苦労します。皆さんは大丈夫ですか?明日から元の生活に戻れと言われたら戻れますか?そろそろ覚悟と準備をしておいた方がいいかもしれません。

※これはシリーズものです。前回を見てない人は前回のブログも見てね。

※2私はいつもこのブログを2000字程度にしているのですがそれを大幅に超える為、7章を2部構成にします。予めご了承ください。あと後半も見て下さい。

 

sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

 第7章  一人っ子、第1子、第2子、それぞれどう成長するのか

第1段  子どもの精神を作るもの

概要

この段は1ページで終わり、アドラーの子供の成長に関してアドラーが思っていることを綴っている。ザックリとした内容としては「近頃の人は生まれた順で性格が決まると思っているが、私はそうだとは言い切れないと思う。なぜなら人間の性格は生まれた順で決まるのではなくその人が育った環境できまるのだから。例えば年が離れている兄を持った二人の子供はそれぞれ第2子、第3子の反応を示さず、片方が第1子の性格を持つのが証拠となっている」と述べている。

この段についての感想

この段についてはなんか他と違う感じがしましたね。読んでて。まあアドラーが「私は今から主張するけどそれは必ずとはいってないよ?だって色んな人がいるんだもーん」見たいなことを思って書いた章なんでしょうね。この前も行ったけど人っていうのは十人十色で同じ人なんかいい意味でも悪い意味でもいませんからね。

第2段  第1子という立場

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概要

アドラーいわく、第1子というのは少し特殊な環境で育っているといいます。なぜなら、第1子は生まれたときはその家の王座にいますが、第2子の誕生で王座から突き落とされるのです。なので、第1子は少々不思議なことをしてしまうそうで。

この段についての感想

実は私も第1子だったので、これには非常に同感します。確かに無意識の内にそういう事沢山やってたなあと。第2子であったアドラーがこのことに気付くなんてホント凄まじい洞察力だなと感服しました。

第3段   ものを飲み込むのが怖い男性

概要

今回の患者はものを飲み込むことが出来ず、アドラーに助けを求めた。その患者は、最近友人に攻撃されてからというものずっとこの調子でした。そこでアドラーは、患者がなぜこの症状を選んだのか。患者がなぜこの症状になったのかについて、第1子で、王座を奪われた幼いあの頃に何かあったのではないかと疑う。ここでは1弾で例→アドラーの主張が完結している。そして最後に例外として、第1子が第2子が生まれたのにも関わらず愛される可能性を示す。それが第1子が頭の良い場合と第2子の用紙が醜かった場合である。

この段についての感想

幼い時に無意識の内に使っていた、自分を守る行為が長い時を経て、再び同じ危機的状態に陥った時に現れる、、、すごく面白いですよね。少なくとも私は面白かったです。

第4段   乱暴な第2子

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概要

 前回の例外の代表例として挙げたお話。話のみでアドラーの解説は次回。この患者は生まれたときに、父親が病気で入院して母親が付きっ切りで看病しており、世話は乳母がやっていたため、母親からの愛を十分に受けられませんでした。更に兄は頭が良く、後に生まれた妹も母親から気に入られ、父親は無くなってしまったため、それからも家族に甘えることができませんでした。そのため彼は暗い人生を歩んでいっていました。

この段についての感想

彼は愛されなかったため、結局グレてしまいました。しかし、彼は本当に根っからの悪だったのでしょうか。もし、もう少し母親が愛情を注いでいたら。もし、父親が病気ではなかったら。グレルことはなかったのかもしれません。身近なあの子はどうですか?本当に根っからの悪だったのですか?もう一度考えてみてください。あ、でも愛情を与えすぎてもだめですからね。何事も適度が大事です適度が。

第5段  成功する兄と失敗する弟

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概要

第1子が王座にいるとき、第2子が生まれ王座から引きずり降ろされた場合、第1子と第2子が健全に競い合っている場合、第1子が第2子に抜かされた場合etcなどの様々な状況を鑑みてそれぞれがどういった事態を招くのかを解説。

この段についての感想

この段はぜひとも皆々様に読んでいただきたい段であります。この章の第1子、第2子の答えがここにあるんです。ただ例えが心理学で、更に随分と昔に書かれた本なので、歴史的人物が多く登場します。なのでロズピエール(フランス革命時代の革命家・政治家)やテオドール・フォンターネ(普仏戦争辺りの作家。代表作に「罪なき罪」がある)といった歴史的人物を覚えておくと数倍分かりやすくなると思います。もちろん人物がわからなくても、何回も熟読すれば理解できるので、安心してください。

第6段   姉と妹、それぞれの重荷

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概要

 前回の第2子が生まれたことにより王座から落ちた第1子についての例外としての例。

妹は家庭内では姉に勝っていたのに学校などの外の世界では家庭内での性格が起因して、中々学校に馴染めませんでした。更に姉が自分よりも先に結婚したことで、事態は変わります。

 

この段についての感想

愛されていたとしても、本人が変わろうとしなければ、悲しい道を歩んでしまうということが分かりました。でも、それならその逆で、愛されなくても変わろうとすれば、幸せになれるのではないか、と思いました。

第7段  洗浄強迫という神経症

概要

概要をお話しする前に洗浄強迫について説明しましょう。洗浄強迫を皆さんの良く沿って居る言葉で表すなら「潔癖症」です。この症状は常に部屋を綺麗にしようとするところから、他人が触ったものなら何でも洗うというものまであります。

先ほどの患者は結局30歳も年の離れている男性と結婚しました。しかし、本当にそn男性が好きだったのかとアドラーは疑います。後にその女性が妊娠し、更に神経症が悪化したことから、アドラーは疑いを強めます、、、

この段についての感想

この段では、他にもある例をだす、歴史的観点から見る、等々様々な観点から、この強迫観念について主張しているため、主張に対して非常に確信が持てる段となっています。

次回  一人っ子、第1子、第2子、それぞれどう成長するのか第7.5章

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20世紀に最も心理学に影響を与えた人物の一人。権力による服従を導き出したスタンレー・ミルグラム

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皆さんは権力を前にしたとき、それに屈せず自分の意思を貫くことができますか?今回はそんな疑問を抱き、調べた心理学者で次回紹介できればいいなと考えている「服従の心理」の著者スタンレー・ミルグラムについて解説していきます。解説といってもその人物の生涯とその時代背景を「わかりやすく」紹介しているんですが。

第一回心理学偉人紹介はこちら!!

sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

1933年 スタンレー・ミルグラムの歴史 スタンレー・ミルグラムは1933年8月15日アメリカのニューヨーク州に生まれる。  

世界の歴史 フランクリン・ルーズベルトが第32代米大統領に就任。 二ューディール政策始動。(アメリカ)    明仁天皇(平成天皇)生誕。(日本)   アドルフ・ヒトラーが政権を獲得。(ドイツ) 

1949年 スタンレーミルグラムの歴史                                           ジェームズ・モンロー高校に入学。 その時に、スタンフォード監獄実験で有名な フィリップ・ジンバルドー(1993~)と同級生だった。

世界の歴史 NATO発足。(アメリカ辺り) 相沢忠洋岩宿遺跡で旧石器を発見。(日本)                      湯川秀樹ノーベル物理学賞受賞。(日本) インドネシアの独立が確定。(インドネシア)     

               1951年 スタンレー・ミルグラムの歴史 ニューヨーク市立大学クイーンズ校に入学。 その時にはまだ心理学を専攻していなかった。 

世界の歴史 第一回紅白歌合戦開催。(日本) マッカーサーGHQ最高司令官解任(アメリカ) 藤子不二雄がデビュー。(日本)    

1954年 スタンレー・ミルグラムの歴史  政治学で学士号を取得。その後、ハーバード大学では社会科学で 「哲学博士」(めちゃすごい学位)を取得取得しようとしたが、  心理学の専門的なトレーニングを受けていない為却下。 なので 6週間の心理学のコースを受講し、 1960年(ミルグラム27歳)に取得。

世界の歴史 第五福竜丸放射能を浴びる。(日本) 「ダンボ」日本で上映開始。(日本) 吉田茂内閣総辞職。(日本) アルジェリア戦争が始まる。(アルジェリア東宝で「ゴジラ」が公開される。(日本)

1960年 スタンレー・ミルグラムの歴史 1960年(27歳)から1963年(30歳)までの間、 イェール大学で教授を務めた。 また、この間にアイヒマン実験などを行っている。

世界の歴史 カメルーンセネガルマダガスカルコンゴ、チャド、ナイジェリア、 モーリタニアが独立(アフリカ) 学生運動が活性化(日本) 第1次池田内閣成立。首相池田勇人(日本)

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1960年代から活発化した学生運動

1961年 スタンレー・ミルグラムの歴史 今年行われたアイヒマン裁判でアドルフ・アイヒマンとして出頭した人は ナチス収容所で大虐殺を起こしたアドルフ・アイヒマンの人物像からかけ離れた ごく普通の家庭を築いていることに疑問を持ったミルグラムは 「アイヒマン実験」(あるいは「ミルグラム実験」)を行う。

世界の歴史 ジョン・F・ケネディアメリカ大統領に就任(アメリカ) コンゴ初代大統領がコンゴ動乱により処刑される。(コンゴ) 4月11日アイヒマン裁判(イスラエル) ユーリイ・ガガーリンが世界初衛星で、地球一周に成功(ソ連) 水爆ツァーリ・ボンバの爆発実験(ソ連

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アドルフ・アイヒマン

1967年 スタンレー・ミルグラムの歴史 人は全て繋がっているとする、スモールワールド現象を唱える。 またこの年にニューヨーク市立大学の教授となり、 以降は亡くなるまでずっとこの学校で教鞭をとっていた。

  

世界の歴史 第三次中東戦争勃発(イスラエル・アラブ) 中国が初の水爆実験を行う。(中国) リカちゃん人形が発売。ベストセラーになる。(日本) 東南アジア諸国連合ASEAN)結成。(東南アジア) 元内閣総理大臣で日本を大きく前進させた吉田茂死去(日本)

 1972年 スタンレー・ミルグラムの歴史 顔は知っているが、話したこともない他人。主に電車などで出会うことが多いという「ファミリアストランジャー」を唱える。  

世界の歴史 あさま山荘事件(日本) 血の日曜日事件(イギリス) 川端康成マンションの一室でガス自殺(日本) テルアビブ空港で日本赤軍銃乱射事件(イスラエルミュンヘンオリンピック事件によりイスラエル選手団が死亡(ドイツ)

1973年 スタンレーミルグラムの歴史 ミルグラムは1972年(39歳)から 1年間フランスのパリで妻などの助けを得て一年間本を執筆。 同年に出した本が、 次回紹介するのが次回紹介する 「服従の心理」である。

世界の歴史

日本テレビアニメ第1号「鉄腕アトム」が放映開始。(日本) アメリカの大統領ジョン・F・ケネディテキサス州ダラスにて暗殺される。(アメリカ) アイスランド近海で火山活動により、新たにスルツェイ島が 誕生。2008年自然遺産に登録される。(アイスランド

1984年 スタンレーミルグラムの歴史 ニューヨークのマンハッタンで、急性心筋梗塞で亡くなった。 51歳だった。    

  世界の歴史

冬季サラエボオリンピック開催(ユーゴスラビアロサンゼルスオリンピック開催(アメリカ) インド首相、インディラ・ガンジーが暗殺される。(インド) 香港がイギリスから中国に返還される。(中国)                             

以上がミルグラムの生涯でした。以外にも1時代違うと思っていたミルグラムガンジーの死去した年って一緒なんですよね。こういうのって歴史の醍醐味だと思うんですよね。本当に面白いですよね。 スタンレー・ミルグラムというのは20世紀で最も有名な心理学者の中にも入っているくらい有名な人物で、特にアイヒマン実験は今でも議論されるくらい深い実験であるのです。ぜひこれからも頭の片隅にでもいれてくれると幸いです。また、これからも、ちょくちょくミルグラムなどの有名な心理学者を解説していくのでこのブログも覚えて帰ってください。それでは。

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次の心理学偉人紹介はこちら!! sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

物乞いこそが王(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第6章概要・感想)

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こんにちは。私です。最近は日記が毎日

「今日はなんにもないすばらしい一日だった」

になっています。コロナで暇です。でもその分ブログを書くのが進みます。

※これはシリーズものです。前回もおもしろいのでぜひ見てね。

 

sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

 

第6章 人は、なぜ鬱病になるのか

第1段 コンサートに行くとうつになる男性

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概要

この章は例は50歳の男性がアドラーに受診しにきたところから話が始まっている。

今回の例の患者はコンサートや舞台などのとても快適な状態にいるととても気分が悪くなるとアドラーに訴えた。アドラーは患者がなぜこの症状を訴えているのかを探るため患者の生い立ちを聞いていくうちに原因を突き止めていく、、、

この段についての感想

これはホントに不思議ですよね。コンサートが終わって、喪失感がヤバくて鬱病に、とかならわからなくもないですがその逆でコンサートの時に鬱になるって、、、、

まあ人は十人十色ですからね。コンサートで盛り上がる人もいれば鬱になる人もいる、、人間って大変ですなあ。

第2段 「罪悪コンプレックス」が育つとき。

概要

今回の症例は、殆どの精神科医が「罪悪コンプレックス」によって発症したと思うものは少なからずいるだろう、と考えたうえで更にそれの反対論を唱えている段。この段は精神科医に向けて書いているということもあり、専門の知識がないと理解が難しい。

この段についての感想

概要でも行った通りこの段は子供の頃の潜在的な意識の知識がないと、読み解くのが難しい。正直私もなぜコンサートで鬱になったら、小さい頃に父親を殺したいという願望を抱いているといっていいのか、全くわからない。

第3段  なぜ幸せなのにうつになるのか

概要

父親を殺したい願望からくるうつだという主張の否定論を書いていた前段の続き。

アドラーはコンサートにいくとうつになる新たな主張をしている。それは主張だけではなく主張を裏付ける証拠も提出して主張いている。

この段についての感想

今回の例の人は親友を亡くしているという過去があるのですが、それが深く関わっています。しかし、患者はあれが死んでいたことにより無意識のうちに優越感を得ていたというのです。しかし、それと同時に子事が憂鬱になっていってます。もちろんこれでこの患者は悪だ!と決めつけたいと思っているわけではないし、それはしょうがない事かもしれないけど、すこし哀しいなあと思ってしまいました。

 

 

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左利きの子供と中二病(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」概要・感想第5章)

 

 

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心は人間を作る上で非常に大事な部分です。そして、心は時に身体のケガ以上に身体に現れることがあります。今回はアドラーが心と体の関係を解説します。

 

 

第5章 心は体に何を引き起こすか

第1弾 心は態度に現れる

概要

人間が表す態度についてのアドラーの見解を主張する段。あらすじ的立ち位置なので、そこまで長くはない。

この段についての感想

 

この段では基本的な道理というか基本として「人間は全身を使って、自分を表現するのは普通である」が語られている。私はこの後の「人が話しているのを聞くよりも、どんな様子で歩くのか、座るのか、どんな時に笑顔や落ち着きのなさを見せるのかを観察するほうが大抵役に立ちます。」も含めて非常にためになりました。このことはこの章で結構大事になるので覚えておいて損はないと思います。

第2段 左利きの子供

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概要

右利きの人が多いこの世界で左利きに生まれた子供はどのように成長するのか。また左利きを右利きに強制する時にでる欠点を述べる。

この段についての感想

左利きについての話が詳しく書かれていていた。またアメリカで信じられていた噂を真っ正面から批判するなど、結構大胆なことをやっている段です。また、本当の利き手について見極める方法などの面白いことも書かれていた。

第3段  人と行動が違う子供たち

概要

視力や聴覚などに問題のある子どもは、将来的にどうなるのかをアドラー心理学の力と歴史的根拠で予測する段。これは前段の段の左利きの子供にも言えることであり前後の関係性が強い。主に劣等感関係について語っている。

この段についての感想

この段はベートーベンやゲーテなどの歴史的背景を知ったうえで見ると非常におもしろい。この章では劣等感の良さというものがわかりやすく解説されており、非常に簡単に理解できて良い文章だと感じた。

第4段  女性と男性の役割

概要

幼い頃の女性が抱える男の子になれるという妄想いわゆる「去勢コンプレックス」を中心として、女と男の社会的な役割を幼いうちから教えたいった方が良いことを解説。また、前段とは別の話でありこれはあらすじ的立ち位置である。

この段についての感想

幼い女の子の妄想、花嫁の歌の傾向から見える結婚に対する心配などが語られていた。あらすじ的立ち位置なのでアドラーの主張はあまりなく、特にこれといった特出したアドラーの主張もなかった。

第5段  男の子の名前で呼ばれたがる女の子

概要

幼い女の子の性的役割の教育不足が与える影響をアドラーの体験した例により説明する段。アドラーは幼い時に(2~3歳)性的役割を理解しないと少しの自由と自立が得られる思春期になって困難に直面するとして危険視している。

この段についての感想

          男の子が自分が男であると理解すること

性的役割というのは、                  ですがいつ教えたらいい                                                      

          女の子が自分が女であると理解すること

か分かりにくいですよね。しかし、アドラーはそんな人の為に「教えるのは2~3歳が良い」と断言しています。そこから相当この話に自信があることも理解できやはりそれだけ沢山の経験をしているんだなあと感心しました。

第6段  自分は預言者だという少年

概要

自分は預言者だと信じ込む15歳の少年の例の段。最初の頃は話さなかったが、やがて少年はアドラーいわくこの少年は学校ではいじめられ、家では妹の方が先を行っていて優越感が感じられない為に空想の世界に逃げ、そこで預言者になったのだということを打ち明けてくれ、そこからアドラーがなぜ少年が統合失調症となったのかを考察する段。

この段についての感想

この話を聞いて、最初はこれはフィクションではないかと疑った。

しかし、よく考えてみれば今でも「僕の将来の夢は仮面ライダーです!!」とか「私の将来の夢はプリキュアになることなの!」などという子供は一定数存在するだろう。そして殆どの人が中学生、言わば思春期になって恥ずかしくなりもっと現実的な職業を目指すだろう。でも、そんな中で未だにそのようなことを言っている人は一定数いる。現代語でいうと中二病だろう。アドラーの生きていた時代にはこの言葉はなかったので、この言葉は使わなかったのだろうが、もし今生きていたのならアドラーはこの患者を中二病と判断したのだろう。年齢的にもがっつりはまっているし、この本に書かれている情報でもこいつが中二病であることは間違いない。

そう考えると少し納得したのであった。

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第7段 打ち明けられた少年の秘密

概要

この段は前半と後半で話がわかれます。

前半

前の段の話の続き。アドラーにだけ秘密を話してくれた少年を最終的に治したという報告の段。字数が少なくすぐ読み終わる。

後半

前回の話からアドラーが思い出した例の話し。妻や親族とはしっかり話せるのに大勢の前となると、緊張して上手く喋れないことに疑問を抱いた40歳の商人の原因を探るという内容。

この段についての感想

ここでは主に後半の話の感想を述べようかと思います。この話はアドラーも最初は原因が分からずじまいだったのですが、彼が千里眼の持ち主だと知って原因が分かります。と言ってもアドラー千里眼を信じてはいませんよ。アドラーはこの商人が喋れないのは喋ることにより千里眼による名声が失われたくないと考えているからだと考えました。つまり、ボロが出ないように無意識のうちにそうなっていた、ということなんです。これはホントにすごいとおもいましたね。

 次回 アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」概要・感想第6章

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