里芋田村磨呂の心理学解説

心理学の本についてその本ができた背景や作者の事もふかぼりしつつ解説していきます。ぜひ紹介した本に興味をもっていただければなーと思っています。

モルヒネを打ち続ける夫婦から分かるパチンコ依存症(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第4章 結婚は心にどう影響するか)

f:id:sakanouenotamuramaroyosihisa:20200426142617j:plain

今回からレビューの感じを大分変えてみました。これによりこの本の内容がもっと分かりやすく伝わると思います。※前回の記事も面白いので見てね。


第4章 結婚は心にどう影響するのか

第1段 愛と結婚についての質問

概要

愛と結婚についての質問がよくされるアドラーは〔性的衝動」についてが〔個人のライフスタイル」からわかると語る。基本的に説明であり例はその後に提示される。

この段についての感想

この話は90年程前に書かれた話ではあるが、今にも通づるものがあると思う。特に少子高齢化の一因として相手との関係が取りざたされるがここからの話はそれを解決してくれるかもしれないとおもわせてくれる。しかし、専門用語が多く理解するのが難しい段でもある。

第2段 人を愛すること

概要

前回の段でいった「愛」とこの前の章で語った「3つの課題」から結婚についてまとめている段。愛と結婚についてのアドラーの考察の本題的な立ち位置に置ける段で、限定的に読むなら、この段は外せないだろう。

この段についての感想

全体的にまとめられていて、更にその困難に対しての解決策的な事が書かれてある段で読んでいて、分かりやすかった。

  • 心理の専門用語が少なめ
  • 分かりやすい例が多数見受けられる

所からも良さが伝わってくる。

第3段  愛と結婚の不変のルール

概要

愛することと結婚することの大きな障害についてアドラーが語っている段。アドラーいわく結婚するのは相手を支配したいからと考えている人は失望するとのこと。

男と女の差別社会からくる結婚の難しさを語っておりアドラーが早くからそのようなことを気にしていたことを確認出来る章。

この段についての感想

男の方が上だと考えられてた時代にアドラーは「そのようなことでは結婚は上手くいかない、なぜなら女も人間だからである」的なことを言っており、時代を先取りしていたことに驚いた。どのような性格だと結婚・愛が上手くいくかということを分かりやすく紹介しており、中々である。

第4段  甘やかされた子供の結婚生活

概要

この段はアドラーの治療した患者の一人の話でいわば例である。小さい頃に父が死に、母親に過保護に育てられてきた子供の結婚生活についての話であり、そのような子供はどうなるかを良く示している。アドラーの所に来たということは、生活が上手くいってないということであり、過保護に育てられ、理不尽に触れてこなかった人が結婚により、どうなるかのお手本のような段になっている。ここではこの人の今の現状と幼い頃の話、個人心理学としての見解と治療法が語られている。

この段についての感想

人間というのは幼いうちに最低限のことは色々経験しておかないと、大人になった時にそれが問題として露呈してしまうことからわかるように、過保護にしすぎていると子は、他人との関係が上手くいかなくなるので、少し過保護すぎる親御さんはもう少し社会の大変さを幼い頃から指導してあげてほしい。

第5段 結婚を支配の手段にする人 第6段 モルヒネを打ち続ける夫婦

概要

この段は少々難解であるため、二つ一緒に概要を説明します。

第5段は先ほどの例の続きで、この男性は後に夫に関心のなくなった妻と結婚して、新たに再婚を2回繰り返しました。

そして3番目の妻、つまり2回目の再婚相手は離婚歴がありました。この女性は最初の結婚の時に自殺を図っていました。それは夫に浮気がばれたからです。

そして彼女の2番目の夫は末っ子で左利きで、兄からいつもからかわれていたため、その劣等感をバネにして、のちにかなりの財産を得た人物でした。そして、その男性の2回の結婚は相手から言い寄られてのものでした。そして、言い寄って来た、2人めの女性は財産が大分なくなったときにやってきて、彼にモルヒネを進めました。そして彼は彼女が亡くなってからもモルヒネを吸い続けました。

その後に結婚したのが甘やかされて育った男性の3番目の妻、つまり彼女から見ると2番目の夫でした。そして彼女は彼のモルヒネを治すためにある驚きの行動に、、、

という概要です。途中に主人公交代が発生しているため非常に分かりにくいですが、話はおもしろいし、内容が掴めるとこの後の話がより分かりやすくなります。

この段についての感想

この話はなぜ心は病むのかの中で登場人物が多く1番分かりにくい話です。私も把握するのに結構な時間を要しました。しかし、題名のインパクトは強いですし、ぜひこの本をかってよんでみて欲しいですね。

第7段  自殺する人の感情

概要

前回の話の続きであり、モルヒネ中毒を治そうとして自分が中毒になった女性からわかる神経症の重要な公式と感情を解説している章。

この段についての感想

この段は非常に短いのですが実に興味深い話が大量に載っており,ぜひ購入して読んでほしい部分今までの知識が若干必要なので結構読み込んでから見てほしい。

第8段  アルコール依存、薬物依存、自殺願望、その根本には、、、

概要

アルコール依存、薬物依存、自殺願望などの原因例えなどえなどを使って非常に分かりやすく解説。前述したモルヒネの話のまとめである。そのため、前述の段を読まないと話を理解しにくい。

この段についての感想

最近ではコロナウイルスクラスターが起きるからパチンコの利用は避けてといわれているのにも関わらず、パチンコを打ちに行く人がいて社会問題になっていますよね。そのよう人たちの心理の正体が載っている段です。ぜひ今の国民に読んで欲しいところです。

 

まとめ

前半

愛と結婚についてのアドラーの考察と、子供の頃に問題があった子供は大人になって結婚すると、どのような問題が起こるか。

後半

モルヒネを打ち続ける夫婦から語る、依存症の恐ろしさ

次回 アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第5章心は体に、どのような影響を及ぼすのか概要・感想

 

[http://にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村:title]