スタンフォード監獄実験を主導した社会心理学者フィリップ・ジンバルドー人物紹介
皆さんは2004年に起こった衝撃の事件を覚えていますか。ヒントはアメリカ・イラクです。
はいそうですね。正解を言ってしまうとイラク戦争で起こった「アブクライブ刑務所における捕虜虐待」事件の話ですね。この事件は結構衝撃を受けた人が多いですよね。
ただ、この事件は残酷だなあと思っただけでなぜこの事件はおこってしまったのか
についてはわからない人が多いのではないでしょうか。
今回はその分野(社会心理学)で有名であり、スタンフォード監獄実験で有名な「フィリップ・ジンバルドー」について紹介いたします。ちなみにこの人は前回紹介したスタンレーミルグラムと高校で同級生になっている人です。ミルグラムも社会心理学を専門とした人物なのでそこに運命を感じますね。
※スタンレーミルグラムの歴史についてはこちらをどうぞ
sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp
※次回の心理学偉人紹介はこちら!
sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp
本編
フィリップ・ジンバルドーの経歴
まずはフィリップ・ジンバルドーのプロフィールについて紹介いたします。
名前 フリップ・ジンバルドー
生年月日 1933年 3月 23日 (87歳{2020年現在})
生まれ アメリカ合衆国
妻 ローズ・E・アブデンヌール(1957年~1972年)
クリスティーナ・マスラック(1972年~)
子供 有り
出身校 ニューヨーク市立大学
フィリップ・ジンバルドーは結構昔の人のように感じますが今現在も生きている言わば心理学の生きる伝説ですよね。それでは早速フィリップ・ジンバルドーの歴史について紹介していきましょう。
歴史
1933年 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークで、シチリア島イタリア
3月 人移民の元で生まれました。そのため幼いころから差別や
23日 偏見を受けていました。それが刺激となり、ジンバルドーの
好奇心に影響を与え、後の彼の研究に影響を与えました。
1954年 ニューヨーク市立大学の社会学部を主席で卒業する。1955年に博士号
(21歳) を獲得する。
1957年 ローズ・E・アブデンヌールと結婚する。
(24歳)
1959年 イェール大学で1959年から1960年までの一年間
(26歳) 教鞭をとる。
1960年 1960年から1967年までの7年間でニューヨーク市立大学の生徒に
(27歳) 師事する。
1967年 この年から1年後の1968年まで、コロンビア大学で教師を務める。
(34歳)
1968年 スタンフォード大学で師事をする。このスタンフォード大学の在任時に
(35歳) スタンフォード監獄実験を行った。
1971年 この時、自分の高校の同級生だったスタンレーミルグラムの「アイヒマン
(38歳) 実験」などに影響を受けて、スタンフォード監獄実験を行う。
1972年 この時、ローズ・E・アブデンヌールと離婚し、スタンフォード監獄実験
(39歳) の時にこの実験の中止を求めた当時26歳のクリスティーナ・マズラック
と結婚。以降現在まで48年間結婚生活は続いている。またクリスティー
ナ・マズラックは燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)を研究
した心理学者として有名である。
この実験の後、ジンバルドーは「もっと人を救える方法を探そう」と考え
それから慈善活動などを行うようになった。
クリスティーナ・マスラック
2003年 正式にスタンフォード大学の教授を引退する。
(70歳)
2004年 「アブクライブ刑務所における捕虜虐待」事件が起きる。この時、ジンバ
(71歳) ルドは兵士の弁護として出廷するが無罪にはならなかった。
2007年 この年にスタンフォード大学で最後の講義を行う。
(74歳) スタンフォード大学医学部の精神科医の教授デイビット・シュピーゲルは
彼の事を「伝説的な講師」だと述べた。
2008年 フィリップ・ジンバルドーはスタンフォード大学を卒業してから、タイム
(75歳) パラッドクスや社会強度症候群などの新しい理論をどんどん開拓してい
く。
2012年 ジンバルドは心理学の科学における生涯功績でアメリカ心理学財団の
(79歳) 金メダルを受賞しました。
2015年 本( "Man (Dis)connected: How Technology Has Sabotaged What It Means
(82歳) To Be Male", )を共同執筆し、男が社会から切り離されていると提唱した
2020年 現在まだご存命
(86歳)
まとめ
- フィリップジンバルドーはアメリカのニューヨーク州ニューヨークで生まれた。
- ニューヨーク市立大学を主席で卒業。
- イェール→ニューヨーク→コロンビア→スタンフォード大学で師事。
- スタンフォード大学で「スタンフォード監獄実験」を実施する。
- スタンフォード監獄実験を実施してからミルグラムはもっと人を救おうと考え、慈善活動などを行った。
- 2003年に正式に引退し、2007年にスタンフォード大学で最後の講義を行う。
- 引退してからは様々な実証を証明しようと試みる。
あとがき
以上がフィリップ・ジンバルドーの歴史でした。彼は現在86歳のご老体ですがとても精力的に活動を行っています。近頃はTEDという講義番組にも出ています。「フィリップ・ジンバルドー」と検索すればみれます。日本語字幕もあるのでぜひ見てみてください。
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