里芋田村磨呂の心理学解説

心理学の本についてその本ができた背景や作者の事もふかぼりしつつ解説していきます。ぜひ紹介した本に興味をもっていただければなーと思っています。

兄弟性格診断を信用していると痛い目に合う!?アドラーが主張するわけとは?(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」概要・評価第7段)

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こんにちは。私です。最近はコロナのせいで(まあ私がだらしないせいなんですが)狂ってしまった1日のルーティーンを健康的にするのにも成功して、コロナ生活にも慣れてきてしまいました。でも慣れって怖いですよね。一度慣れてしまうと元のルーティーンに戻すのに相当苦労します。皆さんは大丈夫ですか?明日から元の生活に戻れと言われたら戻れますか?そろそろ覚悟と準備をしておいた方がいいかもしれません。

※これはシリーズものです。前回を見てない人は前回のブログも見てね。

※2私はいつもこのブログを2000字程度にしているのですがそれを大幅に超える為、7章を2部構成にします。予めご了承ください。あと後半も見て下さい。

 

sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp

 第7章  一人っ子、第1子、第2子、それぞれどう成長するのか

第1段  子どもの精神を作るもの

概要

この段は1ページで終わり、アドラーの子供の成長に関してアドラーが思っていることを綴っている。ザックリとした内容としては「近頃の人は生まれた順で性格が決まると思っているが、私はそうだとは言い切れないと思う。なぜなら人間の性格は生まれた順で決まるのではなくその人が育った環境できまるのだから。例えば年が離れている兄を持った二人の子供はそれぞれ第2子、第3子の反応を示さず、片方が第1子の性格を持つのが証拠となっている」と述べている。

この段についての感想

この段についてはなんか他と違う感じがしましたね。読んでて。まあアドラーが「私は今から主張するけどそれは必ずとはいってないよ?だって色んな人がいるんだもーん」見たいなことを思って書いた章なんでしょうね。この前も行ったけど人っていうのは十人十色で同じ人なんかいい意味でも悪い意味でもいませんからね。

第2段  第1子という立場

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概要

アドラーいわく、第1子というのは少し特殊な環境で育っているといいます。なぜなら、第1子は生まれたときはその家の王座にいますが、第2子の誕生で王座から突き落とされるのです。なので、第1子は少々不思議なことをしてしまうそうで。

この段についての感想

実は私も第1子だったので、これには非常に同感します。確かに無意識の内にそういう事沢山やってたなあと。第2子であったアドラーがこのことに気付くなんてホント凄まじい洞察力だなと感服しました。

第3段   ものを飲み込むのが怖い男性

概要

今回の患者はものを飲み込むことが出来ず、アドラーに助けを求めた。その患者は、最近友人に攻撃されてからというものずっとこの調子でした。そこでアドラーは、患者がなぜこの症状を選んだのか。患者がなぜこの症状になったのかについて、第1子で、王座を奪われた幼いあの頃に何かあったのではないかと疑う。ここでは1弾で例→アドラーの主張が完結している。そして最後に例外として、第1子が第2子が生まれたのにも関わらず愛される可能性を示す。それが第1子が頭の良い場合と第2子の用紙が醜かった場合である。

この段についての感想

幼い時に無意識の内に使っていた、自分を守る行為が長い時を経て、再び同じ危機的状態に陥った時に現れる、、、すごく面白いですよね。少なくとも私は面白かったです。

第4段   乱暴な第2子

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概要

 前回の例外の代表例として挙げたお話。話のみでアドラーの解説は次回。この患者は生まれたときに、父親が病気で入院して母親が付きっ切りで看病しており、世話は乳母がやっていたため、母親からの愛を十分に受けられませんでした。更に兄は頭が良く、後に生まれた妹も母親から気に入られ、父親は無くなってしまったため、それからも家族に甘えることができませんでした。そのため彼は暗い人生を歩んでいっていました。

この段についての感想

彼は愛されなかったため、結局グレてしまいました。しかし、彼は本当に根っからの悪だったのでしょうか。もし、もう少し母親が愛情を注いでいたら。もし、父親が病気ではなかったら。グレルことはなかったのかもしれません。身近なあの子はどうですか?本当に根っからの悪だったのですか?もう一度考えてみてください。あ、でも愛情を与えすぎてもだめですからね。何事も適度が大事です適度が。

第5段  成功する兄と失敗する弟

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概要

第1子が王座にいるとき、第2子が生まれ王座から引きずり降ろされた場合、第1子と第2子が健全に競い合っている場合、第1子が第2子に抜かされた場合etcなどの様々な状況を鑑みてそれぞれがどういった事態を招くのかを解説。

この段についての感想

この段はぜひとも皆々様に読んでいただきたい段であります。この章の第1子、第2子の答えがここにあるんです。ただ例えが心理学で、更に随分と昔に書かれた本なので、歴史的人物が多く登場します。なのでロズピエール(フランス革命時代の革命家・政治家)やテオドール・フォンターネ(普仏戦争辺りの作家。代表作に「罪なき罪」がある)といった歴史的人物を覚えておくと数倍分かりやすくなると思います。もちろん人物がわからなくても、何回も熟読すれば理解できるので、安心してください。

第6段   姉と妹、それぞれの重荷

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概要

 前回の第2子が生まれたことにより王座から落ちた第1子についての例外としての例。

妹は家庭内では姉に勝っていたのに学校などの外の世界では家庭内での性格が起因して、中々学校に馴染めませんでした。更に姉が自分よりも先に結婚したことで、事態は変わります。

 

この段についての感想

愛されていたとしても、本人が変わろうとしなければ、悲しい道を歩んでしまうということが分かりました。でも、それならその逆で、愛されなくても変わろうとすれば、幸せになれるのではないか、と思いました。

第7段  洗浄強迫という神経症

概要

概要をお話しする前に洗浄強迫について説明しましょう。洗浄強迫を皆さんの良く沿って居る言葉で表すなら「潔癖症」です。この症状は常に部屋を綺麗にしようとするところから、他人が触ったものなら何でも洗うというものまであります。

先ほどの患者は結局30歳も年の離れている男性と結婚しました。しかし、本当にそn男性が好きだったのかとアドラーは疑います。後にその女性が妊娠し、更に神経症が悪化したことから、アドラーは疑いを強めます、、、

この段についての感想

この段では、他にもある例をだす、歴史的観点から見る、等々様々な観点から、この強迫観念について主張しているため、主張に対して非常に確信が持てる段となっています。

次回  一人っ子、第1子、第2子、それぞれどう成長するのか第7.5章

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