里芋田村磨呂の心理学解説

心理学の本についてその本ができた背景や作者の事もふかぼりしつつ解説していきます。ぜひ紹介した本に興味をもっていただければなーと思っています。

アドラー心理学の創設者アルフレッド・アドラーの書いた名著レビュー(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」レビュー①本の概要・1章)

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それでは今回から本編アルフレッドアドラー著「なぜ心は病むのか」についてのレビュー的なのを書いていきたいなと思います。

※これは前の章の「アドラーとはどういう人物だったのか」編を読まなくても分かりますが、読んだ方が少し分かりやすかったり、私が喜んだりします。

まずこの本の概要から説明していきます。

  • この本はアドラーが書いた本を翻訳したものです。
  • 本の大きさは縦19cm×横13cm
  • 本のページ数は269ページ
  • この本は章の中に複数の段が入ってます。

本のレビュー

この本は特徴としてに アドラーが主張する。→その確たる根拠として患者の例を出す。→そしてアドラーの例の解説とその症状の解決策 というような短篇集的構成となっています。そしてその短篇集が11章に渡って書いてあります。例えばアドラーが甘やかされた子供について述べている所はまず最初に「幼い頃の記憶は個人心理学において特に重要なもののひとつです。」と主張し、その例として30歳の大学生の例が出てきて、最後にその男性の夢から考察し、「この患者が自分の特別な関心を上手く活用できていない」と結論づけました。このような形で様々な患者の症状を、原因と結び付けてその原因について解説しています。

この本はすぐに「なぜ心は病むのか」という結論に行かない所も特徴として挙げられます。前述した通り、この本は短編を繋ぎ合わせたような構成になっております。なのでこの本には患者の話が前面にでてきます。基本的に構成とて主張は1~4文程度で済ませ、残りの約6~7割が患者の話そして最後にまとめ的役割の解説と解決策というふうになっています。なので寄り道が多く中々この本題であるなぜ心は病むのかについて解説されないでしょう。更にこの本では確実にこれが原因だとは言及されない為理解するのに時間がかかります。

結局のところこの本は「なぜ心は病むのかの解説」というよりも「数々の患者の例をみてなぜ心が病むのかを患者をみることで考える」といういわば患者1人⑴人のカルテにアドラーの解説がついているみたいな感じになっています。なのでこの本は本をただ読むだけではなく、本をよんで更に考えてようやっとこの本の答えにたどりつけると思います。

それでは第1章から解析・考察していきます。第1章は「心の不安はどこから来るのか」という題名です。この章は「父を超えられない息子」「姉を妬む妹」「梅毒(感染症)にかかる夢を見る女」を例として挙げられています。ここではまず最初にこの本の最初の段ということもあり全体の主題として「神経症患者が隠すこと」というものがあげられます。この段ではまず最初に結論を主張します。その後、その主張の説明をします。これにより読んでいる読者はこの世界に引きずり込まれます。この他の話も基本的に主張→例→まとめ の構成であるためこの構成は覚えていて損はないと思います。内容に関してはそこまで言及するつもりはないですが強いて言うなら「父を超えられない息子」は「劣等感について」、「姉を妬む妹」は「ストーカーについて」、「梅毒にかかる夢を見る女」は「強迫観念について」言及しているので気になっている方はおすすめです。まあそのような方はいないと思いますが、、、でも気になってなくてもおもしろいですよ。うん。

 

 

 

あとがき

想像以上に少なかったですね、、、本編より前置きの方が長いという悲劇、、

というのも歴史上の人物を解説するのは何回もやったことがあるんですけど本の解説というかレビューは初めてなんですよね。なので全く上手くまとめることが出来なかったけどとりあえず本の内容とかは十分にかけたと思ってます。これからももっとレビューを書いていきたいなと思っていますし、もうちょっとまとめるのがうまくなったらまた同じ話しをあげようと思っています。なので今後ともこの里芋を宜しくお願いします。

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