末っ子のたどる道(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」概要・レビュー第7,5章)
それでは前回の続き、第7,5章レビューを始めていきましょう。前回の第7章はこちらから
sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp
雑談
近頃は気温も暖かくなってきましたね。家ももう扇風機を使っています。でも使っていると、体が「寒い」って感じて止めたいなあと思ってしまうんですよね。じゃあ止めたらいいじゃんって思うかもしれませんが止めたら「暑い」って思っちゃうんですよね。こんな経験皆さんご存知ないでしょうか。上手く寒さと暑さの間が出来ないんですよね。
スタンレー・ミルグラムの語呂合わせ(自作)
1 961年
ひときらいでも電撃やめてイェール大学のミルグラム実験。
1984
いくはよ(逝くはよ)あの世にスタンレー・ミルグラム死去
sakanouenotamuramaroyosihisa.hatenablog.jp
第7.5章「一人っ子、第1子、第2子、それぞれどう成長するのか」概要・感想
第8段 第2子の奇妙な革命
概要
この段からは兄弟姉妹の解説から、第1子解説のように一人一人にスポットを当てる解説に移行する。今回は第2子の説明。倒せない権力などいないと考えている第2子は意識的にも無意識的にも巧妙な革命をするとアドラーはいう。果たしてアドラーが語る巧妙な革命とは何なのか。真相は是非皆さんの目で確かめてください。
この段についての感想
必ずしもこの段だけではないのですが、アドラーは例えとして、神話や、シェイクスピアなどの物語を例えによく使うんですよね。もちろんそれにいちゃもんを付けるとかそういうのではありません。むしろいつの時代も普遍であるものを例えに使うのは非常にうれしいのです。が、私含めあまり物語を見ない方々は例を見ても納得できず「?」という感じになってしまうと思うので、そこは注意してほしいなあと思います。
第9段 末っ子のたどる道
概要
今度は末っ子についての解説。末っ子は当たり前ですが後に子供が生まれないため、弟に王座を奪われることを知りません。また、末っ子が生まれるころには、家庭の財政が安定していたり、兄達にかわいがられることもあります。そのためアドラーは末っ子は基本甘えっ子になると語ります。しかし、末っ子は他の兄弟とは違う成長をするとも語るのです、、、後半には神話の例が出てきている。
この段についての感想
毎度のことながらアドラーは末っ子ではないのにどっから出てきたその情報と思える段でありアドラーの凄さを再確認できる段。多数の末っ子を見てきたんだなあと科新してました。
第10段 施しを乞いねだる男性
概要
この段ではアドラーは第6章で紹介した「孤児院出身の男性」の症例は甘やかされた末っ子の変わったケースだといいます。そして、そのもう一つの例で出したのが、「やわらかいものしか飲み込めない男性」でした。
この段についての感想
この段の例の男性の例は読んでいてとてもおもしろかった。(この段は事例紹介の為感想がなんもなかった。というか感想が切れてきてる。)
第11段 がんの不安に悩む60歳の男性
概要
先ほどの話の続き。アドラーの元に来た男性は未婚の姉たちに甘やかされて生きてきました。しかし、最近はいつ死ぬか分からない姉たちに置いていかれたら自分はどう生きたらいいか分からず悩んでいました。そこにその男性に好意を持った女性が現れます。そこでその男性は結婚したいと思う願望が出てきて、自分を良く見せようと入れ歯を作ります。しかし、それが舌に当たって、その男性は舌がんを疑うようになります。
この段についての感想
アドラーの思い込みについての考察が書いており、興味深い段で読みごたえがありました。また、この段の男性についての話も面白く読んでて飽きませんでした。
第12段 一人っ子特有の困難とは
概要
今回の章からは一人っ子の特徴・成長などについての話が始まる。一人っ子は親がもう一人子供を産むことを恐れていたりする場面が多いので基本的に親からずっと愛されて育ちます。そして一人っ子は愛されないことは命に関わると本気で考えるようになり、結果用心深くなっていきます。
この段についての感想
アドラーは一人っ子は教育さえ間違えなければ基本的に成功すると考えたようです。ただし、教育法を間違えると兄弟がいれば避けられるはずの困難に当たってしまうといいます。この考えはあまり根拠が少なく、わかりにくかったな、と感じました。
次回 アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第8章「甘やかされた子供は、どうなるのか」概要・レビュー
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