里芋田村磨呂の心理学解説

心理学の本についてその本ができた背景や作者の事もふかぼりしつつ解説していきます。ぜひ紹介した本に興味をもっていただければなーと思っています。

劣等感のアドラ-心理学(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」レビュー3.5章

f:id:sakanouenotamuramaroyosihisa:20200426142617j:plain


遂にこの「なぜ心は病むのか」レビューも四回もやって結構慣れてきました、、、、、、いややっぱ慣れないです。このレビューってなかなか自分の伝えたいことが言えないのですよね。もう少しまとめられるといいのですが、、もう少し努力してきますー

 

本編 なぜ心は病むのか 3,5章「神経症になる子供だった男のような女と女のような子供

第1段 「劣等感はどうあらわれるのか」について

※まずアドラーは3章の最後に述べた3タイプ(「身体機関に問題のある子ども」「甘やかされた子供」「疎まれた子供」)について知っている前提で話を進めます。もし、前回の話を見ていない人は前回の章の後半を見ることを進めます。

この段の最初もアドラーは次のような主張をしてから例に移ります。「前回紹介した3タイプの子供たちはそれぞれが強い劣等感を示すことがあります。そのどれもが社会とのつながりを弱め、個人との関心を狭めて孤立していくのです。」これは自分もわかります。身体機関に問題のある人は基本的に友達とかとあまり親密な関係になりませんよね。やっぱり気を使わせちゃってると思ってしまったりしてなかなか進みだせないのでしょう。

そして今回の例は慈善活動によく参加する高齢の女性です。彼女はある日アドラーをよびだし、「うちの夫はお腹をすかせた娘が5人もいるのですが、この人が借りた10シリング(1シリング=2000円(当時)だったので約20,000円)を今日中に返さないと家を追い出されるのです。しかし、私は今5シリングしか持っていないのです。と涙ながらに話すのです。なのでアドラーは「泣かないでください。あなたの寛大な贈り物に私から5シリングのささやかな贈り物をいたしましょう。」といいます。

これにはアドラーのイケメンさがにじみ出ていますね。現代でもこのおばちゃんのような人はいますが、こういう人って1度あげると、次も頼ってきそうですよね。もしかしたらこれは、フット・イン・tha・ドア・テクニック(ちちゃい要求から段々要求を上げていくことにより、普通では頼めないことを頼めるようにする作戦の1つ)かもしれないですよね。なので中々危険なことですので皆さんは気を付けてみてください。それとなんでこのおばちゃんは夫に対してこんな他人事なのかちょと不思議ですよね。まあ私もここは不思議だなあと思っていたのですけどどう解釈してもしっくりこないのでこういう風になりました。

そして5シリングを渡された女性は大げさに御礼をいってから「あなたがいい人なのはずっとわかっていました。」と告げました。 この時私は、彼女は本当に社会に関心があるわけではないということがわかりました。自分の親族だけとつきあい、その方法も支配的なものでした。彼女は情けない夫に対して哀れみや悲しみを感じることで優越感のようなものを得て、生きがいにしています。とアドラーは語りました。

第2段 罪悪感を利用する少年

主張「神経症の患者が架空の優越を作るときには罪悪感が使われます」

例「兄を抜こうとする第2子」

まとめ「個人心理学の手法は、患者が大事にしてきたことについて認知と修正を求める」

例の話「今回の主役の弟君は第2子にありがちな兄を追い抜こうとする行動をしたが、兄は優秀で抜けなかった。そのため、弟君は自分を優秀に見せる為に、兄とやた宿題を自分一人でやったと嘘をついた。しかし、3年後弟君はこのうその事を先生に告白した。しかし、先生はそこまで怒らなかったため、父にも話した。すると、父はこの子はなんて正直な良い子なのだろうとほめた。しかしこの子の嘘は治らず、、、」

アドラーの見解「弟君はきっと嘘を犯して褒めてもらうことでしか兄に勝てないとおもったのでしょう。」

感想  「兄に勝る弟などいない!」しかし、そうなると弟は親から感心されなくなりこのようになってしまうのですね。偏った親子愛はいけませんね。この話については私は兄上なので、弟がこのような状態に陥っていないか不安ですね。実は私の弟は結構注目を引くために奇怪な行動をすることが目立つのですよね。まあまだ幼いので大丈夫でしょうけど、、でも全国の兄上の皆さんはちゃんと弟君の事も見てあげてくださいね。

やっぱり、子供の頃、特に1~3歳の喋れない時期、4~5歳ごろの上手く感情が表現出来ない時期は心が安定しないですからね。そこのところをちゃんとしっかり考えていっていきたいですな。

第3段 女性性から逃げる女性

この話は現代の少子高齢化という問題を抱えた日本にも当てはまるのではないでしょうか。

 

アドラーの主張「適応になにかしらの誤りがあって、正常なライフラインが作れず、子供が家庭の外で初めて社会的な問題に直面する前に誤りが明らかになる。子供時代のこうした誤りの1つが、性的役割を受け入れる所の拒否です。」

今回の例「スポーツに集中する女性」

まとめ「この課題に対するためらいを正当化してそれを確保するため女が男の愛情をずっと得続けることはできないと自分を納得させています。多くのケースと同じ様に、この症例の根底にある困難は、女性の役割が明らかに一段下に置かれ、そのせいであまり価値がないと考えられていることにあります。これこそ、愛と結婚で不幸になる大きな原因の1つで、男性的抗議の土台となる幻想なのです。」

感想  この話では幼い頃に成長に問題が生じたことにより、それが20年先の「恋」という人生の課題に当たり、、

というお話です。私はこの話を聞いて、こんなことをいってもあれなのでしょうが、可哀想だなと思ってしまいました。この方は子供の頃育った環境が影響してこうなってしまったんですね。やはり小さい頃は自分でいい環境を作れないので非常に難しいですね。こういうところから見ても子供の環境、特に1~6歳くらいまでは特に面倒を見てあげてほしいですね。

もしどうすればいいか分からなかったら、親戚、親、役所などに相談しよう!!

 

次回 アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」第4章

[http://にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村:title]