里芋田村磨呂の心理学解説

心理学の本についてその本ができた背景や作者の事もふかぼりしつつ解説していきます。ぜひ紹介した本に興味をもっていただければなーと思っています。

鬱病を軽減する方法!?アドラー心理学のおもしろさを徹底解説(アルフレッド・アドラー著作「なぜ心は病むのか」レビュー2章)

f:id:sakanouenotamuramaroyosihisa:20200426142617j:plain


それでは早速2章から解説したいと思います。(前回見てない人はぜひ見てね!)

2章の題名は「人はなぜ統合失調症になるのか」というストレートな題名です。この章ではこれからもでてくるアドラー心理学において相当重要な単語である「3つの課題」について言及されています。その3つの課題というのは「社会」「仕事」「」というものであって、アドラーはこの課題を乗り越えることが出来ないと、神経症になるリスクがあると訴えています。その例として「18歳の統合失調症の息子」が挙げられます。

この息子は母と一緒にやってきて「今までは普通に生活していたのですが、急に統合失調症になった。」と言っています。これをアドラーは「いやいや違うでしょ。必ず小さいころから統合失調症になる傾向があったでしょ」と話の中から分析し、「この方は3つの課題から逃この方は3げるために統合失調症になった」と考察しました。そしてアドラーはこの方は再教育が必要であると診断し、見事統合失調症から回復しました。そしてまとめとして再教育の難しさ、母子のつながりの重要さについて述べました。

これについて私が思うところは、アドラーが「神経症患者がよく自分は幼い頃変わっていてなじめなかったと語るのは現在の社会的な環境から距離をとるための正当化です。」と言っていたところです。これはつまり幼い時の記憶は現代の今の自分の心の状況を表している、といっているのです。

私はこれを初めて見たとき不思議に思いました。しかし、これを読み進んでいく中でアドラーは「人は多かれ少なかれ幼い時の記憶を曲解している。」といっていて納得しました。実は僕にもお父さんとお母さんと私の3人で寝ていたところを天井から見ていた、という記憶を持っているんです。今でこそそれは夢だと断言できるのですがまだ幼く、頭の中お花畑だった僕からしてみればその記憶はどうやって見たのかということを考え、夢だときづいていませんでした。

このように記憶にはその人の様々な情報が出るというのを80年ほど前にきづいていたのです。そう考えるとアドラーの記憶に関する考察の正確さに驚嘆してしまいます

 

続いて、アドラーは「罪悪コンプレックス」ということについて解説するために「46歳のとても聡明な女性」を例に出しました。

そもそも罪悪コンプレックスについて解説すると、昔、人を裏切ったり騙したりしたことをコンプレックスにしていることうを言います。

このことを例に当てはめると、この女性は昔、夫を裏切ったことにより、夫にはばれていなかったのだが、急に鬱病になったとたん、そのことを告白して自分を痛めつけようとしています。この女性は夫といっしょに働いていたのですが、会社を父親の介護により退職し、看護を終わった時に急に鬱病になりました。

このことと、前述した罪悪コンプレックスからアドラーは夫が浮気してないかが心配で罪を告白して、夫を苦しめることによって、夫を支配しようとしていたと考察しました。そしてアドラーは罪悪コンプレックスについて簡単に述べた後、段を1つ使って「鬱病の治療方法」について解説しました。ここはぜひ本を買って読んでほしいので簡潔にかきますが、人を喜ばすことだけを考えたら鬱病が軽減されます。

このように解説だけでも非常にアドラー心理学のおもしろさ・役立つ情報が感じられると思うのでぜひこの本をご購入してみてください。

[http://にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村:title]